天井クレーンに関する記事は下記にまとめていますので、あわせて確認ください。
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【2020年調査】天井クレーン事故まとめ
目次
天井クレーンの種類一覧|早見表
クレーンと言えどもたくさんの種類があります。
今回は、倉庫などでよく使用される天井クレーンの種類を一覧にまとめて紹介していきます。
天井クレーンの種類|早見表
大分類 | 中分類 | 小分類 | 詳細 |
天井クレーン | 普通型 天井クレーン |
トロリ式天井クレーン | クラブトロリ式天井クレーン |
ロープトロリ式天井クレーン (セミロープトロリ式を含む) |
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ホイスト式天井クレーン | |||
特殊型 天井クレーン |
旋回式天井クレーン | ||
旋回マントロリ式天井クレーン | |||
すべり出し式天井クレーン | |||
製鉄用天井クレーン (製鋼クレーン) |
原料クレーン | ||
装入クレーン | |||
鋼塊クレーン | |||
鋳なべクレーン | |||
焼入れクレーン | |||
鍛造クレーン |
順に解説していきます。
普通型天井クレーン
普通型天井クレーンは天井クレーンの中分類の1つです。
大きく分けてトロリ式とホイスト式に分けられます。
トロリ式|普通型天井クレーン
トロリ式は荷を吊り上げ、走って移動するタイプのクレーンで、クラブトロリとロープトロリの2つがあります。
工場設備などの定番ですから、普通型としてはよく見かけることがあるといえるでしょう。
クラブトロリはクレーンガーダの上を横行する仕組みで、巻き上げや走行の動きをします。
一方、ロープトロリは文字通りロープを使うもので、こちらも普通型天井クレーンの定番です。
ホイスト式|普通型天井クレーン
ホイスト式は1種類のみですが、電気ホイストといったものを使い、横行や巻き上げを行います。
用途はトロリと同様ですが、小型で設置場所を選びにくく、小容量の荷にも対応するのが特徴です。
床上で操作するタイプも多いですから、そこが他の方式との大きな違いとなります。
特殊型天井クレーン
特殊型に分類されている天井クレーンは下記です。
・旋回式天井クレーン
・ホイスト式天井クレーン
・すべり出し式天井クレーン
・製鉄用天井クレーン
旋回式|特殊型天井クレーン
旋回式は軸を中心に回転するタイプで、周囲をカバーする必要がある時に用いられます。
一般的に港湾で見掛けるタイプをイメージしがちですが、特殊ながらも天井クレーンとして活用されています。
旋回して向きを変えられますから、荷を異なる方向に移動する用途に使えます。
製鉄所などでは製鉄用が採用されており、重量物の鉄資材を移動するのに不可欠です。
動作はシンプルで機能的にも簡単ですが、重要性の高さは間違いなく、なくてはならないものだといえます。
すべり出し式はガーダが伸縮する構造で、屋外から建物内に荷を取り込むのに使用します。
他のクレーンとの組み合わせが容易ですから、アイディア次第で活用の幅が広がります。
旋回マントロリ式|特殊型天井クレーン
旋回マントロリ式は名前のように、旋回機構を備えているマントロリタイプの天井クレーンです。
このように、特殊型天井クレーンには旋回式を始めとして、すべり出し式や旋回マントロリ式があります。
製鉄用途でも重要な役割を担っていますから、重要性に疑う余地はないです。
他にも製鋼用のような特殊タイプもあって、
用途に応じて比較されたり選ばれています。
特殊性はそれほどないですが、
基本形なので他のタイプに通じる部分も存在します。
クレーンの定義
クレーンは、「動力を使い荷を吊り上げ、水平運搬を行う機械装置」と定義づけられています。
限られた範囲を移動するのが前提条件で、これらの条件を兼ね備える機械装置がクレーンと認められます。
人力で荷を吊り上げる場合はクレーンに該当しません。
荷降ろしについては条件がなく、例えば自由落下の形で降下しても問題ないわけです。
吊り上げ荷重が0.5t未満だと安全規則が適用されません
まとめ
天井クレーンには、たくさんの種類があります。
大分類 | 中分類 | 小分類 | 詳細 |
天井クレーン | 普通型 天井クレーン |
トロリ式天井クレーン | クラブトロリ式天井クレーン |
ロープトロリ式天井クレーン (セミロープトロリ式を含む) |
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ホイスト式天井クレーン | |||
特殊型 天井クレーン |
旋回式天井クレーン | ||
旋回マントロリ式天井クレーン | |||
すべり出し式天井クレーン | |||
製鉄用天井クレーン (製鋼クレーン) |
原料クレーン | ||
装入クレーン | |||
鋼塊クレーン | |||
鋳なべクレーン | |||
焼入れクレーン | |||
鍛造クレーン |
上記のように天井クレーンだけでも種類が多く、普通型と特殊型といった中分類に加えて、更に小分類や再分類されるタイプもあります。
用途に合わせて使い分けられているので、仕組みはそれぞれ異なりますが、基本的な部分は割と共通です。
法律では、動力により荷を吊り上げたり、水平に運搬できる機械装置がクレーンとされます。
人力や0.5t未満であればクレーンとは呼ばないので、その点には注意が必要です。
ただし、荷降ろしに動力と人力の条件はなく、水平移動は人力でも構わないので、そこが理解のポイントとなります。
天井クレーンには多くの種類があり、その種類ごとに、メーカーの違いや、気をつけるべきこと、設置費用、点検項目などが違います。
詳しくは、下記の記事にて解説していますので、あわせてご確認ください。
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