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倉庫・工場の天井クレーン点検の基準と費用をわかりやく解説

倉庫や工場に天井クレーンを設置しているけど、「点検のタイミングがわからない!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、天井クレーンの点検基準と費用をわかりやすく解説します。

天井クレーン点検の基準

天井クレーン点検には、労働安全衛生法の第45条に基づく点検義務があります。

設置業者は、
1年以内ごとに1回、および1ヶ月以内ごとに1回の自主検査が必要です。

労働安全衛生法では、

  • 移動式を含む吊り上げ荷重0.5t以上の全てのクレーン
  • 安全規則の適用を受けるデリックとエレベーター
  • 建設用リフトおよび簡易リフト

が対象となっています。

倉庫や工場といった環境に取り付けられている天井クレーンについては、「クレーン等安全規則」の規定において、検査する箇所やメンテナンス方法の判定基準があります。

定期自主点検指針には、判定基準も個別に分けられおり基準に基づき適合するかを確かめ、適合しなければ補修と交換や大幅なメンテナンスを要することになります。

検査項目、検査方法及び判定基準は明示されており、下記の9項目が対象となります。

天井クレーンの定期自主検査指針

  1. ランウェイ部分
  2. 鋼構造部分
  3. 走行機械装置
  4. 横行機械装置
  5. 巻上機械装置
  6. 潤滑装置
  7. 電気関係
  8. 安全装置
  9. 荷重試験

対象に該当するクレーンは、所定の検査項目の点検を行い記録を3年間保管する必要があります。

さらに自主検査の実施には、厚生労働省通達の「定期自主検査者安全教育要領」に基づく、教育カリキュラムを実施している業者の選定が推奨されます。

天井クレーンは、数100kgの重量がある物を運搬したり、過酷な使用における消耗が避けられないので定期的な点検やメンテナンスが重要です。

1年以内ごとに1回、および1ヶ月以内ごとに1回の自主検査が必要

天井クレーン点検の費用の目安

天井クレーンの点検費用は、クレーンの種類とつり上げ荷重で決まる形が多く、容易にコストの算出が行なえます。

天井クレーンの料金例をあげると、

平日に行われる1台分の検査費用

  • 5t未満は16,500円
  • 5tから10t未満で22,200円
  • 10tから20t未満で30,100円
  • 20t以上50t未満で40,800円
  • 50t以上100t未満で55,500円

平日に行われる複数台の検査費用

  • 5t未満は15,700円
  • 5tから10t未満で21,100円
  • 10tから20t未満で28,600円
  • 20t以上50t未満で38,800円
  • 50t以上100t未満で52,700円

ほどの予算感となりました。

調査日:2019年4月3日
調査対象:1社

一方、休日と時間外検査は割増で、1台あたり1,000円程度の価格が上乗せされていました。
年末年始などの期間はさらに割増となり、通常よりも約10,000円ほど値上げされます。

平日にクレーンを止めることができない倉庫や工場も多いと思いますが、検査費用については平日にまとめて行うのがお得な方法となります。

休日および時間外検査や、年末検査に年間割引などは、天井クレーンにおける全てのつり上げ荷重にそれぞれ設定されています。
つまり、天井クレーンの点検費用は、つり上げ荷重と該当する検査の条件によって決定付けられるわけです。

・クレーンの種類とつり上げ荷重で決まるケースが多い
・休日、時間外検査は費用がかさむ

倉天井クレーン点検の基準や費用のまとめ

クレーン点検の基準をまとめると、1年以内ごとに1回および1ヶ月以内ごとに1回の自主検査が義務付けられ、移動式を含む荷重0.5t以上のものが該当します。

費用は平日だと1台か複数台、それに休日と時間外や年末年始の時期などで異なります。

吊り上げ荷重が10t以上20t未満の例だと、最低でも28,600円〜40,000円の費用が発生します。

日々荷重の負担が加わる天井クレーンは、消耗が避けられず目に見えない部分で劣化が起こり、突然故障することもあります。

劣化や損耗による故障や不具合は、作業効率の低下と重大事故の発生に繋がるので要注意です。

リスクを最小限に抑える意味でも、定期的な点検の重要性はとても高く、機能を維持するメンテナンスも不可欠です。

点検を怠った為に、過去に重大事故を招いて書類送検された事例が存在します。

死亡者を出してしまっていますから、事故の責任は重大で、検査を怠った責任も免れることができないものです。

労働安全衛生法では、所定の検査項目の検査と3年間の記録を義務付けているので、その意味を考えて点検を実施することが大切です。

倉庫や工場の天井クレーンは、クレーン等安全規則で検査箇所とメンテナンスの判定基準が定められています。

9つの検査項目で補修や交換、大幅メンテナンスの判断ができますから、決められた期間と検査方法で検査を行いましょう。

まとめ

・1年以内ごとに1回および1ヶ月以内ごとに1回の自主検査が必要
・移動式を含む荷重0.5t以上のクレーンは検査が必要
・検査項目の検査と3年間の記録が義務づけられている
・点検を怠り重大な事故を招き書類送検された例もある

適切なクレーンの運用を行うためにも定期メンテナンスは必ず実施しましょう。

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