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【カンタン解説】防火扉の法的耐用年数は?

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倉庫や、工場においては消防法、建築基準法などによって、「防火扉」の設置が法的に義務付けられている場合があります。

この「防火扉」の解説と、「防火扉」の法的耐用年数を解説していきます。

防火扉とは?

防火扉とは俗称であり、法的には「防火戸」と呼ばれます。

防火扉は建物で火災が発生した際に火の広がりを食い止めるために閉める扉であり、建物によっては建築基準法で設置が義務付けられています。

そのため建物の大きさにより一定の区間に設置されています。

例えば、学校や病院などでは防火扉が建築基準法に沿ってしっかり備えられています。

さらに、防火扉には2種類あり、「常時閉鎖型防火戸」と言われるものと、「随時閉鎖型防火戸」に分けられています。

「常時閉鎖型防火戸」は、基本的に人が出入りしやすいように設計されており、扉が閉まりにくいなどの不具合にも気付きやすい特徴があります。

「随時閉鎖型防火戸」は基本的に扉が開いており、火災のときに煙が発生したり温度が急激に上がって危険性が増したりすしたときに、自動的に作動するようになっています。

防火扉は種類があるとは言え、火災を止めるために重宝される道具ということを覚えておきましょう。

防火扉の法的耐用年数

防火扉の設置をするときは、耐用年数を知っておくことも大事です。

防火扉は建物と同じように劣化していくため、耐用年数を知り必要な場合は点検や修理を行うことが大事です。

しかし防火扉には、法的耐用年数は定められていません。

法的な耐用年数は定められていないものの、メーカーが提示している設備としての耐用年数は定められていることがあります。

防火扉の耐用年数

防火扉の耐用年数には2通りの考え方があります。

1つ目の考え方としては、一般的な重量シャッターの設計耐用年数を適応する場合があります。

一般的な重量シャッターの設計耐用年数を15年としており、耐用回数は1万回ほどとなっています。

1日あたり約2回の計算で15年ほど計算しています。

2つ目の考え方として、消火設備などと同様の「避難設備」として考えるという考え方があります。

消火、排煙、災害放置設備や格納式避難設備は、耐用年数は8年と定められており、この場合の耐用年数は8年になります。

防火扉の点検項目

防火扉の耐用年数は8〜15年ほどと認識してもらえればいいですが、大事なのは防火扉がしっかり機能して火災を食い止めてくれる効果があることです。

そのため防火扉は定期的に点検をして正常に作動するのが確認することが大事です。
防火扉の点検の項目としては以下が挙げられます。

◎防火扉の点検項目◎

・感知器作動時にしっかり連動することができるのか
・防火扉は下までしっかり下りるのか
・防火扉の内部に劣化損傷などは存在していないか
・危険防止装置は正常に動作するのか

防火扉の点検をしていて修理が多い部分ばバッテリーの交換です。
電動の防火扉の場合は、連動中継器というものが備わっており、この中継機が危険防止装置を動かして扉が降りてくるようになっています。

バッテリーの耐用年数は4〜5年ほどになっているので、防火扉の耐用年数と比較するとこまめに交換しておくことが大事です。
防火扉のバッテリーが劣化して中継器が作動せず、火災の被害が大きくなってしまった事例もあります。

防火扉の耐用年数を知っておくことも大事ですが、防火扉に設置されているパーツの耐用年数も確認ももっと大事です。定期的に業者に依頼して防火扉が正常に作動できるようにしておきましょう。

まとめ

防火扉の解説と耐用年数に関して解説しました。

防火扉は建物に火災が発生したときに範囲の広がりを防ぐことができます。病院や学校など多くの人が利用する建物では火災の広がりを食い止めることができれば被害が少なくできるので、とても重要です。

防火扉を設置することも大事ですが、防火扉がしっかり作動するように定期的なメンテナンスをしておくことはもっと重要です。

防火扉に、法的耐用年数は設定されていませんが、設備の一部として考える場合、耐用年数は8〜15年ほどになります。

ですが電動の防火扉の場合は、内部にバッテリーがあることが多く、そのバッテリーの耐用年数は4〜5年ほどとかなり短くなっています。

防火扉のバッテリーが劣化して作動しないと、結果的に防火扉の意味を成さないことにもなるので、防火扉の役割と法的耐用年数だけでなく、設備としての耐用年数はしっかり押さえておくようにしましょう。

 

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