最近、いつ倉庫の点検を行ったか記憶にない方、意外とたくさんいらっしゃいます。
倉庫は、特定の物品を保管するために最小限度の設備で建築されているケースが多いです。
そのため物件の定期的なメンテナンスや点検を怠ると予想以上に支出がかさむことも・・・
今回は、そんな物件寿命を延ばすために倉庫の修繕・点検箇所をわかりやすく解説していきます。
倉庫修繕のタイミングと点検箇所
倉庫の修繕をしたいと思っている場合は、タイミングや点検すべき場所を押さえておくことで寿命を延ばすことが可能です。
機能性が損なわれることで異常に気付いて依頼をするという人も多いかもしれませんが、実際には劣化は見えないところでも進んでいます。
気がついたときには大掛かりな修繕が必要となっているケースもありますので、定期的に点検を行って見落としのないようにしっかりと確認しておくことが大切です。
外側に位置している外装をはじめ、内側に位置している内装が主な箇所です。その他にも電動シャッターや電気設備、リフトや上下水道設備など倉庫に付属している重要な部分も非常に大切になってくるので、しっかりと見るようにしましょう。
外装修繕
外装を見る場合は、ひび割れが起こっていないかということや、どのくらい汚れが進行しているかということなどをチェックすることが重要です。
外壁は地震や台風などの自然現象によっても劣化がどんどん進んでいきます。それに伴い塗装がはがれたり、ひび割れを起こして水漏れが生じることもあるので注意が必要です。
外壁を修繕する場合は、張り直しや塗り直しの他、防水処理などといった様々な方法が存在します。
建物の状態によっても実施するべき内容は異なってくるので、事前に状況を正確に把握してやるべきことを明確にしておくことが大切です。屋根は見落としがちですが劣化が進行している場合も多いので、しっかりと状態を確認しておくことが必要となります。
内装修繕
内装を修繕する場合は、主に用途や機能に関することを始め建具や内壁などの部分に着目してみると良いでしょう。
倉庫は作業を内部で行っていくため内装材が自然と汚れていったり、傷んでしまうというケースが多いです。そのため内装材の修繕をしっかりと行い、劣化した部分を綺麗に直していく必要があります。
確認しておくべきポイントは、どのくらい汚れが進んでいるかということをはじめ浮きがないか、ひび割れがないかなどということです。使用するときの目的や使い方次第では、防水処理をしたほうが良い場合もあります。
まずはどの程度まで劣化が進行しているかということを正確に見極めておき、その上で状況に応じた修繕をしていくようにしましょう。
構造修繕
構造を修繕したいと思っている場合は、床や柱に加えて階段や基礎、梁などに注目して検討します。
これらの要素は耐震性能や建物全体の耐久性などに大きく関係してくる部分なので、抜かりなくきっちりと確認しておくことが必要です。
確認しておかなければならないことは、ひび割れを起こしていないかどうかやサビが進んでいるか、梁の部分にたわみが発生していないかなどです。
構造の部分は強度が足りていなかったり壊れている場合もあるので、安全に利用するためにもしっかりと点検を行うようにしましょう。
目で見ただけでは分かりにくいこともあるので、定期的に知識や経験のある専門家に見てもらうようにすると良いです。補強や建て替え、交換などの方法があります。
設備修繕
設備の修繕を行う場合は、電気設備や給排水などの機器に問題が発生していないかどうかということを確認します。
サビが進んでいないかや必要な装置がしっかり取り付けられているかということをはじめ、排水の流れがスムーズか、水漏れなどが起こっていないかということに着目して点検することが大切です。水道水に濁りが見られたり水の出方が悪いときなども問題が起きている場合があるので、そのことにも注目するようにしましょう。目視だけでは気づかないことも多いので、慎重にチェックしていくようにします。
頻繁にこのような機能を利用するという場合は外装や内装などといった部分よりも劣化が激しくなる傾向にあります。
修繕しなければならないことも多くなるので、定期的に調べておくことが大事です。