このページでは、サブリースの注意点・リスクについて詳しく紹介していきます。
契約前にここだけはチェックしておきたいポイントだけをまとめていますので、最後まで目を通してみてください。
サブリースの注意点・リスク
サブリース契約を行う上での注意点、リスクについて詳しく解説していきます。
一括借上の保証期間
サブリース会社の謳い文句は「30年一括借り上げ」といったような、「◯年間は一定の賃料を保証」されていると認識してしまうようなプロモーションが目につきます。
オーナーからすると、定額の賃料を保証してくれるほど良いことはありませんよね。
しかし、この謳い文句には注意が必要です。
はじめに「◯年間」一括借り上げというのは、「◯年間一定の賃料を保証してくれるわけではありません」。
新築物件であれば、最初の10年程度を上限に一定の賃料を保証されることが多いですが、物件の空室率が上がると契約更新のタイミングで賃料の減額を迫られることになります。
また、サブリース会社からの一方的な解約も可能となる契約を結ぶ事例もあるため、賃料の保証期間については注視する必要があります。
敷金・礼金はもらえない
基本的に敷金・礼金はサブリース会社の取り分となります。
オーナーがもらえる額は、家賃から手数料を差し引いた金額になります。
免責期間は家賃保証なし
サブリース契約には必ずと言っていいほど免責期間が定められています。
免責期間は1か月~3カ月程度が一般的ですが、中には半年程度の免責期間が定められていることもあります。
3カ月を超える免責期間が定められている契約は断ったほうが無難です。
なぜなら、その期間は家賃が保証されないからです。
免責期間中は空き室リスクをオーナーが負う形となります。
会社倒産のリスク
サブリース会社が倒産する可能性があるというのもリスクの1つです。
サブリース会社も経営不振になれば倒産する恐れがあります。
サブリース会社が倒産して契約解除になると、
入居者と結んでいた賃貸借契約は物件所有者の自分に引き継がれる事となり手続きや現状の情報を把握することに多くの労力を割く必要があります。
契約書などを作成する場合には、少なくとも上記の点はしっかりと確認しましょう。
サブリースとは
サブリースとは、物件の運営・管理の一部または全てをサブリース会社に任せる業態のことです。
物件の一括借り上げと呼ばれます。
通常の不動産経営と異なり、入居者はサブリース会社と契約し、物件所有者は入居管理業務をサブリース会社に委託する形となります。
まとめ
・一括借上の保証期間の賃料は原則変動する
・敷金・礼金はもらえない
・免責期間は家賃保証なし
・会社倒産のリスクも考慮する
いかがでしたでしょうか?
サブリースの注意点・リスクを解説しました。
サブリースにも手間を大幅に削減できるなどメリットはたくさんあります。
ただ契約時に、商品の都合の良い説明だけをして契約する会社が多く、トラブルになる事例も増加しています。
健全な物件運用を行うためにも正しくリスクを把握することが大切ですね。