こんにちは、小川です。
今日、物流は集約と分散を繰り返しているというお話
・最近の物流は分散している
・集約もしつつ分散している
この2つお話したいと思います。
最近の物流は分散している?
倉庫を案内しながら、物流会社や卸会社、メーカーなどのお客様から色々な話を聞きます。
最近の倉庫を探している理由として、配送やリードタイムに問題があると言います。
起こっている問題とは
・集荷に間に合わない
・トラックが手配できない
・荷物が時間内に到達しない
・近年、天災が多い
いったい、何が起こっているのか?
原因としては、
・集荷に間に合わない、ヤマトや佐川の集荷トラックの時間がタイトすぎてピッキングから出荷が追いつかない状況。
・トラックドライバーが減っているため、輸送するトラックの手配できない。
・希望の期日までに到着しない、労働時間の問題でトラックの拘束時間や走行距離が厳格化されたため、中継や積替えが発生し到着まで時間がかかる問題です。
・近年、稀に見る天災が発生、台風、大雨、地震、大雪、しかも毎年のように発生している。これは物流だけではないですが、リスクヘッジを考えざる得なくなっている。
このような状況から、分散して各都市や地域に拠点を持たないといけない状況となっています。3〜4年前から徐々に倉庫の需要が高まり倉庫不足、特に関西などの地方都市は元々の物件の数が少ないのでオーバーフローを起しています。
物流倉庫は集約しつつ分散している??
何か、おかしな感じですが、
上記の理由で、物流倉庫は分散しているのは間違い無いのですが、2つの理由が存在していると思います。
最近のお話で、慢性的は人不足のため倉庫や支店が分散していると戦力が分散するため支店統合や倉庫集約をしている企業様がおられました。
支店統合しつつも、大きめな倉庫の借り換え各地方に分散させ戦力を集中させる。
荷主の荷物の動向を調査し、最適な場所に振り分ける提案を行っておられました。
借り換え先は、最新の物流センターに入居し効率をさらに上げる努力をされています。
■まとめ
戦力を集中させ、適切な地域に倉庫を配置し最大効率を行う、荷主にはデータを示し効率化に協力してもらう。
倉庫においては、多層階を使用しているようでしたら平面を使用できる倉庫に借り換え、容積が足りないようなら高さのある倉庫を借りる。
雇用を確保しやすい立地を選び、綺麗で設備の整った倉庫を選ぶ
作業効率を上げるために、空調などの設備を整える。
最新のマテハン機器やシステムを導入して効率を上げる。
目の前のコストだけを考えて事業展開を行って行くだけでは難しい時代になってきたのだと思います。戦略的は考えで倉庫を探さなければいけません。
今後もこの状況は加速しさらに倉庫や用地を探すのが難しい時代になります、
荷主企業においては物流は一番重要なものとなります。物流会社においては設備投資を優先に考え高効率な仕組みを作らなければいけません。
必ず、専門に倉庫・工場を扱っている物流不動産業者にお願いして下さい!
最後に、最近の大阪の貸し倉庫の賃料相場は、恐ろしいほど高騰しております。そろそろこの辺でストップをかけたいところです。